■多くの会員より、ウェア、シューズ等の道具に関しての問合せをいただいております。
■日本陸上競技連盟規則「TR5」を添付いたしますので、熟読の上、遵守いただきたく存じます。
■以下、補足として、靴規程の運用面を中心に説明いたします。
1.使用可能なシューズをどのように調べるか
トラック、フィールド、ロード、クロスカントリーで、また種目別にルールがあります。
①WA(World Athletics、旧国際陸上競技連盟)承認シューズリストに掲載されている。
②使用開始日を経過している。
③使用可能種目に該当しているモデルと実際に使用する靴が合致している。
この3点をクリアしていれば、公認競技会での使用が認められます。
承認シューズリストについては、以下のURLより確認できます。
https://certcheck.worldathletics.org
2.シューズリストの見方
シューズリストには「既存靴」「新しい靴」「開発段階の試作靴」(試作靴)が掲載されています。
①既存靴
WAシューズリストに掲載されている。
一般購入可。
➡使用可。
②新しい靴
WAシューズリストに掲載されている。
一般購入可。
➡WA事前承認の上、使用可。
③上記①②をカスタマイズされた靴
安全、医療上の理由に限定。
靴底、アッパー、スパイク追加等の改造。
取り外し可能なインナーソールなどの装具の挿入。
ヒールレイズ、ヒールカップ、ブレース、ストラップの追加。
➡WA事前承認の上、使用可。
④開発段階の試作靴
プロトタイプ。
一般購入不可。
➡WA事前承認の上、指定競技者が指定期間内の指定競技会のみ使用可。
WAS大会、五輪の使用不可。
⑤オーダーメイドの靴
①②を基礎としない完全唯一無二の靴
一般購入不可。
➡使用不可。
※注意すべき点
要は市販のままで使用することが求められます。
インナーソールの交換や改造もさながら、インナーソールを外すこともカスタマイズと見做されます。
投擲競技者が別売のストラップを装着することもカスタマイズとなります。
3.競技会においての運用
古い年式のシューズまで、WAシューズリストに網羅されていませんが、薄底のスパイクや投擲シューズであれば概ね違反とはなりません。
注意すべきは、ノン・スパイクシューズの利用時です。一見、規則内の規格に見えても、WAが認めていないものもあります。必ず、WAシューズリストの確認をしてください。
審判員は、参加選手がWA承認シューズリストのシューズを着用していることを前提とし、召集所や選手受付などで参加者全員のチェックを行う必要はないとされています。
ただし、審判員(シューコントロールオフィサー)または審判長の権限により、いつでもシューズチェックをすることができ、参加者はその指示に従わなければなりません。
明らかに規則違反のシューズや疑義のあるシューズは、チェックや回収の対象になることがあります。
万が一、レース後に違反が認められた場合には、失格となり記録が取り消される場合があります。